光の海 1巻の書影1巻

光の海

小玉ユキ / 小学館 / 月刊フラワーズ

人魚が人間と同じ町で暮らす世界を舞台に、種族の違う者たちの恋や家族を描く短編連作。海と陸を行き来する生活から、近くにいても完全には分かり合えない寂しさをすくう。人物同士の関係が変わる過程も読みどころ。

巻数
全1巻完結
最新刊発売日
2013年3月15日
掲載誌
連載期間
2007年〜2012年3月

あらすじ

人魚が珍しい存在ではなく、人間と同じ町で学校へ通い、働き、家庭を持つ世界。海で呼吸できる身体と尾を持つ者たちは、水槽や専用の設備を使いながら陸で生活する。人間と人魚の間に生まれた子がどちらの場所を選ぶか迷い、違う種族同士の恋人は、年齢の重ね方や家族の期待に向き合う。海へ帰った者を待つ人、陸へ上がったため故郷と距離ができた者など、各話の主人公は同じ景色を別の側から見る。互いの言葉を理解していても、身体の感覚や帰る場所まで完全に共有することはできない。それでも食卓を囲み、光の差す水辺で相手の選択を見送ることはできる。海と陸の境界を日常のすぐ隣に置き、恋、親子、友人の間にある分かり合えなさと、それを抱えて共に暮らす温かさを描く短編連作。

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