あらすじ
カレーを作ろうとしていた大学生・久能整は、同級生殺害の容疑で突然警察へ連れて行かれる。天然パーマと長いマフラーが目立つ整は、取調官の質問へ答えるうち、捜査情報の矛盾や刑事たちの何気ない発言を指摘し、事件とは別の悩みにまで言葉を向ける。人はなぜ夫婦や親子なら我慢すべきと思うのか、常識と呼ばれるものは誰に都合がよいのか。整の話は説教のようでいて、相手が見ないふりをしていた痛みをほどき、やがて真犯人につながる手掛かりも浮かび上がらせる。その後もバスジャック、遺産相続、連続事件に巻き込まれ、観察した仕草や会話の食い違いから事実を組み直す整。一方、彼自身にも家族や火に関する触れられたくない記憶がある。犯人当てと対話を重ね、人の思い込みに隠れた事情を見つめる会話型ミステリー。
メディア化
実写映画
2023年
最新刊
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