7巻あらすじ
淵累は、伝説的な美人女優だった母の演技力を受け継ぎながら、顔の傷と容姿を理由に人前で嘲笑されてきた。母が遺した口紅を塗って相手へ口づけすると、一定時間だけ互いの顔を入れ替えられる。学芸会で美しい同級生の顔を得た累は、初めて舞台上で才能を解放する。大人になり、演出家の導きで、舞台女優を志しながら伸び悩む丹沢ニナと契約。ニナが表の顔と名声を得て、累が代わりに舞台へ立つ二重生活を始める。観客が称賛するのは借りた美貌と累の演技を合わせた存在であり、どちらか一人では成立しない。成功するほど顔を返す時間、嫉妬、事故の危険が増え、母も同じ口紅を使っていた事実へ近づく。美しさを演技の条件とする世界で、身体と名前を奪ってでも自分の才能を見てほしい欲望を描く舞台劇。
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