1巻あらすじ
柴石すいれんは、幼いころから容姿ばかり注目され、男子に囲まれることを避けて、ほとんど言葉を発しなくなった。女子の多い高校へ進んでも「高嶺の花」と呼ばれ、本人の気持ちとは関係なく視線が集まる。ある日、絡んできた男子から助けてくれたのは、空手一筋で女子と話すのが苦手な川澄泰一だった。川澄はすいれんの外見に浮かれず、必要な時だけ自然に手を差し出す。すいれんは初めて自分から相手を知りたいと思い、試合の応援、帰り道、短い挨拶を重ねていく。川澄も、恋愛より稽古を優先してきたため、向けられた好意をどう受け止めればよいか分からない。会話が少ない二人の間では、目を合わせることや隣に座ることが大きな一歩になる。周囲の助けを借りながら、自分の声で関係を育てる静かな学園恋愛譚。
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