あらすじ
区役所へ就職した義経えみるは、福祉事務所の生活課へ配属され、百世帯以上の生活保護受給者を担当する。家庭訪問、収入申告の確認、就労指導など制度上の仕事を覚える前に、担当者の死に直面し、自分が気づけなかった兆候を悔やむ。受給に至る事情は、失業、病気、依存症、親子の断絶、介護と一人ずつ異なる。働けるように見えても外から分からない障害があり、不正を疑うだけでは支援から遠ざけてしまう。一方で税金を公平に使うため、資産や扶養の調査を避けることもできない。えみるは先輩、医療機関、学校と連携し、本人の言葉と書類の差を確かめながら、生活を立て直す選択肢を探す。助けたい気持ちだけでは背負えない責任と、制度が保障する最低限の意味を、新人の迷いから描く福祉の職業劇。
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